ペットホテルの選び方
 
 巷にはいろんなペットホテルがありますが、本当に良いかどうかは外見や知名度だけで判断して良いものでしょうか?

 サービス内容はよく確認しましょう。
 たとえ数分の散歩にしか連れて行ってもらえなくても、それで「散歩有り」となります。
・散歩の回数と時間、1匹ずつ連れて行くのか数匹ずつなのか。
(一度に数匹連れて行くペットホテルでわんちゃんの脱走が発生した事例があります)
・室内の清潔さ、空気の臭い、ケージの汚れ等。
・犬とネコが同じ部屋で預けられてないかどうか。
・犬同士の接触はあるのか。
など。

以上のことなどを調べることが大切です。また、ワンちゃんでもネコちゃんでも個々の性格が異なります。それぞれに合ったホテルを選びましょう。

 健康に不安があれば動物病院併設のホテルを選んだり、移動でストレスを感じるコで短時間のお預けならばなるべく自宅の近く又はシッターさんに来てもらうことがいいでしょう。
 よく吠えるワンちゃんは、吠えても差し支えないホテルに。気弱で大人しいワンちゃんはなるべく静かなホテルでうるさく吠える犬が来ない(吠える犬がいるだけで食欲がなくなるなど悪影響が大きいです)ホテルを選ぶと良いでしょう。
 最近流行のケージレスは遊び大好きワンちゃんじゃない場合、ストレスになることが多いようです。短時間なら遊べて楽しいかもしれませんが長時間だと遊びに飽きるワンちゃんがほとんどです。しかも飼い主さんがいなければなおさらです。
 最悪なのはしつこいワンちゃんがいた時。ずっと追い掛け回されることになります。また、キレやすいワンちゃんがいた場合、一瞬のタイミングで噛み付かれることもあります。実際ドッグランなどで事故が起こっています。
 
 個室も一見良さそうですが経験上勧められません。やっぱりワンちゃんが一人ぽっちで寂しそうです。
 当ホテルでも設置を予定していましたが辞めました。犬嫌いなわんちゃんでもサークルの方が他のワンちゃんが見えて気がまぎれるようです。もちろん、見えるワンちゃんが大人しいのが条件になります。

 狭いケージは可愛そう。特に室内でトイレができるワンちゃんならなおさらです。
 ほとんどのワンちゃんはきれい好きです。そうなると、トイレが近くにあるのはストレスになるみたいです。当ホテルの基本は1畳弱ですがそれでも狭いように感じます。理想は2畳は欲しいです。なので混んでいない時は2畳弱で対応してます。逆に広すぎてもワンちゃんは落ち着かないようです。ワンちゃんにもよりますが1〜2畳くらいがベストのようです。

 ネコちゃんの場合、1〜2泊程度で寒暖の心配がないようでしたら、ホテルに預けるよりも自宅にネコトイレを数個とドライフードを日数分置いてお留守番させるほうがネコちゃんは幸せかもしれません。。
 各ペットの性格をよく見極めてあげましょう。



 追記 

わんちゃん同士の接触を行っているホテルでは必ず接触経験が豊富なベテランスタッフのいるホテルを選びましょう。ペット業界歴が長くても接触させる経験がほとんどなければ安全な接触を理解していないのであくまでも接触経験です。
接触による事故は簡単には起こらないと思いますが、死亡する事故でさえ年に1回くらいのペースで耳にしているので慎重になってもいいと思います。なお今まで事故がないからと事故リスクを理解していないベテランさんもいるので注意が必要です。

よくみかけるオーナーさんが従業員さんまかせにしているホテルもやめましょう。従業員さんの不平不満で多いのがオーナーさんが従業員まかせにしていることです。ペットショップ業界は給与が安いのにオーナーさんは留守がちで責任感まで押し付けられては嫌になっても仕方ないですよね。またトラブルがあった時にも対応のたらい回しや不誠実な対応をされたりするかもしれません。このような状態では責任をもったお預かりはできないと思います。

☆知人のペットホテルでもベテランスタッフのすぐ脇で接触により怪我をさせるという事故がおきました。そこのホテルは接触の危険性を理解していて注意しているにもかかわらず起きてしまいました。注意している状態でも事故を防ぐことはできません。
またある程度大きなペットホテルで死亡事故が起きた時の対応はひどいものでした。ここはおそらく犬に詳しくなく、またやとわれ店長のため責任感が薄かったと思います。

ぽかぽかハウスが接触に慎重になりはじめたのは、創業当初お客様がわんちゃんを散歩中にノーリードのコに上に乗っかられてしまい、その際脊髄を損傷し下半身麻痺になってしまったという事故の報告を受けたのをはじめ、その後も続けてドッグラン等での接触による死亡事故の話を聞いたからです。
接触による事故は重大な事故(死亡、脊髄損傷、脱臼等)もあり、しかもほとんどが飼い主さんや店員さんの目の前で起きています。(わんちゃんにとって遊びのつもりでも急に上に乗っかられたりしたら背骨を傷めたりします。攻撃性がなくても事故は起こります。)
社会化が大事だからと危険性を教えないで安易に接触を推奨するプロの方が多いので、少しでも危険性について皆様に知ってもらえればと思っています。せめて散歩中に平気でノーリードにする飼い主さんが少しでも減るように、接触の危険性が広まることを願っています。


ペットホテルやドッグランでの犬同士の接触

 最近では、ワンちゃん同士がふれあえる機会がほとんどなく、ほとんどのワンちゃんは社会性が身についていません。社会性が身についてないワンちゃんが、よそのワンちゃんと上手に接するなんて何の保障もありません。
 しかも表沙汰にはなりにくいですが、実際に事故は起きています。「ゴールデンがシーズーを噛み殺した」という話も聞きました。「コーギーが柴犬の急所を噛み、死に至らしめた」という事故はドッグランで起きました。
 当ホテルのお客様からも他のワンちゃんに襲われたという話を年に数回聞きます。ノーリードでボール投げしているお利口そうなラブがいきなり近くを散歩していたダックスを咥えて振り回したのを目の前で見たこともあります。
 でも、ワンちゃん同士のコミュニケーションは大事なことですので、注意を払って積極的に行いましょう。

 なお、当ホテルではワンちゃん同士を接触させる際は、まず相性、性格、体格差で判断した上で、スタッフ同伴で行っております。
 過保護になりすぎるのもよくありませんが、決して強引な接触は行っておりませんのでどうぞご安心ください。


狂犬病予防注射会場で愛犬かみ殺される
今年4月、同市総合福祉センターで行われた予防注射に、雄のヨークシャーテリア(当時2歳)を連れて行った。料金を支払う際、後ろに並んでいた中型犬が首にかみついて振り回し、死なせたという。
(2010年9月14日読売新聞)




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